今回は我々TeamYeLLについてお伝えします。
Team YeLLは福岡のU12チームを指導している指導者の集まりです。
指導者の世界も派閥とまでは言いませんが、そこそこで指導法を共に学ぶ仲間や考え方の近い者同士が自然と集まり、グループとなることは珍しくはありません。
紹介
我々は福岡で22年続く「心杯」という大会のスタッフが派生したグループです。
大会の趣旨としましては子どもたちの交流や礼儀マナーの向上、そして我々が日ごろお世話になっているチームへの感謝の気持ちや今後の交流を目的としています。
参加チームも限られた数で開催されるため、今回のU11大会とは違うカラーの大会になります。
心杯に関しては私を含めた数名の指導者で立ち上げたのですが、次世代の若手指導者たちが受け継いでくれて大会への想い、こだわり、ホスピタリティがどんどん成長し、今ではスタッフも並々ならぬ意気込みで大会を開催しています。
私は大会の顧問兼雑用係として関わっています。
「YeLLやろう!」
Team YeLL結成の経緯
チームYeLLのメンバーは私を除いて7名います。
YeLLを立ち上げてある程度形を成したタイミングでこういうプロジェクトを考えているということを話し、協力をお願いしました。
一応1番年上なのですが先輩命令ではなく、あくまで紳士的に参加を呼びかけました。
それがかえって断りにくくしているのは間違いありません。
とはいえ無理矢理というわけではなく、元々みんなで何かに取り組むのが好きな仲間なので楽しくやっています。
バスケ界のためにという大義に燃え、報酬も一切受け取ろうとない熱い連中です。
役割
有志団体なので普段は全員がそれぞれの職業をこなし、自チームの指導をしながら空いた時間でYeLLに関わるそれぞれの役割を担ってもらってます。
一言でYeLLといっても色々とあります。
メインはYeLLアプリで、大会主催者の負担を軽減すること、保護者の手間と責任を解消すること、そしてサポーター企業からの広告収入で子どもたちへのメダル寄贈。
各団体とのやりとりは私が担い、そしてシステム担当、広報担当としてSNSを更新する係もいます。
また子どもたち向けの仕掛けとして、コロナ禍で練習ができない選手の家庭用スキルアップトレーニング「i チャレ」の制作班は4名で構成されており、トレーニングの選考や動画撮影、配信などを行なっています。
それ以外にもSNS担当や情報の更新担当など役割を分散しながらプロジェクトを実施しています。
U 11大会でもそれぞれの担当を決め、地域ごとの会場手配も分担、業務に関してもメール対応や物品の購入、賞状の作成、書類の印刷担当、感染対策のためのコロナ担当大臣と名付けられたスタッフもいました。
私は主催者ではありますが優秀なスタッフが何人もいるので、仕事の早いスタッフに取りまとめやタスク管理をお願いし、自分はひたすら外部と調整のやりとりなどの実行部隊として動き回ることに集中しました。
またU11大会だけでなく我々の主催行事の心杯も開催が迫っていたため、1週目を終えた時点で心杯の業務の方にも人数を割き、同時進行で準備を進めました。
「ただバスケするだけで終わらせたくない」
大会への想い
以前のコラムで述べたとおり、Team YeLLは22年間大会を開催し続け、今ではそれぞれが独自の大会を立ち上げ主催者という立場で運営しているスペシャリスト集団です。
今では心杯は私がメインで運営していた頃よりもはるかに高いクオリティで実施しています。
私たち創設メンバーが立ち上げ当初からやっていたことで誇れるものがあるとしたら、大会を開くということの責任の重さをスタッフに叩き込んだことです。
業務云々よりも、大会の趣旨や中身が重要であることを徹底的に植え付けてきたので全員が理解しています。
今回の大会についてもそうでした。
実施できるかどうかについてはやれる自信はありましたが、ただバスケをやるだけなら練習試合でも良いし、何のためにやるのかということを共有する必要があります。
やれるかやれないかという以上に大会を開くということの責任、我々の決定で何千人という参加者の行動が決まるという責任、またそれによって誰か何を得るかということを徹底的に話し合いました。
もちろんこの時期の開催に疑問の意見も出たんです。
心杯のカラーと大きく違うオープン大会という趣旨に戸惑うスタッフもいました。
しかしその都度個別にしっかり話をし、最終的にはこのコロナ禍で試合ができない子どもたちのことを中心に考え、全員が納得しての開催でした。
やると決まればそこからは全員がすぐさま準備に取り掛かりました。
多くの苦難を乗り越え実施へ
さて大会の準備ですが、さすがにこれだけのチーム数を抱えるのは全員初めての体験、実際こういう催しは数が増えるにつれてトラブルも増えます。
ある程度のトラブルは慣れており、その問題を色んな策を講じてみんなで攻略していく事も大会を作っていく上でのやりがいでもあります。
とはいえ今回は想定を上回るトラブル想定を越えたともありました。内容については次回お伝えします。
最大の危機が訪れ、私自信心身の疲弊がピークに達したした時やはり支えてくれたのは仲間たちでした。
心強い仲間たちに恵まれ大会は無事終了。
彼ら無しでは開催は不可能でした。
我々だけでなく、各地で行われている大会を作る主催者側の方々はほとんどがボランティアの指導者であり、同じように想いやこだわりがあり、同じように多くの時間や労力を使って大会を実施しています。
参加チームの皆様も、色んな大会に参加しながらそれぞれの大会の想いやこだわりなどに目を向けていただくと自然にその大会のカラーや個性を感じられるはすです。
大会に参加する際はただバスケをするだけでなく、そのような側面なども感じながら子どもたちと楽しんでいただけると面白いと思います。
次回は仲間達と乗り越えた実際に起こったトラブルについてお伝えしていきます。
我々と一緒にバスケを頑張る子どもたちに
メダルを贈るプロジェクトに参加しませんか?